京の台所として知られる「錦市場」。師走になると、正月の準備に必要なものを買い求める人々で大いににぎわいます。周辺にある歴史感じる寺社とともに、活気あふれる商店街で年末の京都を楽しんでみてください。
- 錦市場にしきいちば
- 400年以上前から魚市場として栄えてきた「錦市場」。現在は130軒ほどの専門店が並んでいます。売られているものは魚をはじめ、京野菜や漬物、豆腐、お茶、包丁など実にさまざま。その品質は確かで、名料亭や割烹の料理人が食材を仕入れに来ることもあります。飲食ができる店もあるので、食事も買い物も同時に楽しめる、京都屈指の人気スポットです。
京都市中京区錦小路通(寺町通~高倉通)
http://www.kyoto-nishiki.or.jp/
http://www.kyoto-nishiki.or.jp/
- 錦天満宮にしきてんまんぐう
- 寺町通と錦小路が交差する場所にある錦天満宮。学問の神様・菅原道真公をまつる天満宮として、各地から参拝客が訪れます。境内には牛の像が鎮座していて、頭を撫でたあとに自分の頭を撫でると、学力が向上すると信じられています。
- 六角堂(頂法寺)ろっかくどう(ちょうほうじ)
- 本堂の形が六角形になっていることから、その名前がついた六角堂。聖徳太子が建立した、いけばな発祥の地でもある場所です。嵯峨天皇ゆかりの「縁結びの柳」があり、おみくじを2本の枝に結びつけると、良縁に恵まれるといわれています。
- 誓願寺せいがんじ
- 新京極通の中央に位置する誓願寺。飛鳥時代に天智天皇の勅願で建立されたという歴史あるお寺です。落語の祖である「策伝上人」が住職を務めたことから、芸事の上達にもご利益があるといわれています。見上げるほど大きな阿弥陀如来像は必見です。
- 錦一葉にしきいちは
- 錦市場の中に店を構える宇治抹茶専門店「錦一葉」。奥の茶寮では、こだわりの宇治茶や茶葉を使った料理・甘味で一服できます。お昼時のおすすめは『京生麩抹茶そば』。抹茶を練り込んだ風味のしっかりした抹茶そばと、生麩やお揚げといった京都らしい具材が楽しめます。京都の底冷えで冷えた体を、温かい宇治茶や料理で温めてみてはいかがでしょうか。


京都駅から錦市場へのアクセス
- 「京都」駅から地下鉄烏丸線「四条」駅下車
- 「京都」駅から市バス
5
系統で「四条高倉」バス停下車
※五条経由の5系統は「四条高倉」に行きません。ご注意ください。
市場がこの地にできたのは、きれいな地下水が湧き出ていたからなんだって。その地下水で魚を冷やして保存していたんだね。今でも錦天満宮にある井戸から汲めるみたいだよ。